くすりの豆知識
薬について知らないことが意外と多いのではないでしょうか。薬と上手につきあうためのアドバイスいたします。その他、健康な毎日を送るための、ちょっとした知識を今後紹介して行く予定です。 


 

【23障害者自立支援法と薬局
2006年4月1日に障害者自立支援法が施行されました。
これまで、身体障害者、知的障害者、精神障害者の福祉サービスや公費負担医療(更生医療、育成医療、精神通院医療)は個々の法律に基づいて提供されていましたが、障害者自立支援法施行により、市区町村が主体となって障害種別(身体障害、知的障害、精神障害)に関わりなく一元的に共通のサービスを提供するしくみに変わりました。利用者負担についても、所得に応じた負担から1割の定率負担となりました。自立支援医療の対象となる疾病の範囲や支給認定の申請・相談の窓口はこれまでと変わりませんが、世帯の所得水準に応じてひと月あたりの負担に上限額を設定し、利用者本人が月額自己負担上限額を管理します。 また、申請時に本人が医療機関を指定する制度が導入されたことにより、病院だけでなく薬局も指定されることとなりました。

 

 

【22禁煙と薬
日本の喫煙率は2004年で成人男性43.3%、成人女性12.0%で、男性喫煙率は先進国で最も高いそうですが、医療機関における禁煙外来の保険診療は始まったばかりです。
禁煙すると、さまざまな離脱症状(いわゆる禁断症状)が出て、禁煙後3日以内にピークとなり徐々に消失します。これらの症状の多くは、ニコチンづけになっていた体の中からニコチンが抜け出すために見られるものです。イライラしたり、体がだるくなるなどの禁断症状が出たら、水を飲んだり軽い運動をするなどして気を紛らせるようにしましょう。禁煙補助薬であるニコチン貼付薬は、ニコチンが皮膚から体内に吸収されることによりこの禁断症状を一時的に軽減し、禁煙を容易にすることを目的とした貼り薬です。この薬を使用している間に、今までの喫煙習慣に代わる生活習慣を身につけ、禁煙を確実なものにすることが大切です。

 

 

【21うつと薬
うつ病は決して珍しい病気ではなく、誰でもかかりうる病気です。症状としては@気分が沈むA憂鬱BさびしいC何もやる気がしないD何をしても楽しくないE体が疲れる、だるいなど。きまじめ、几帳面でストレスに対してゆとりがなく、環境の変化に適応することが苦手だったり、必要以上に責任を感じてしまう人はうつ病になりやすいタイプで、特に女性や高齢者に多いと言われています。
うつ病はきちんと治療を受ければよくなります。治療の基本は休養をとることと、薬を飲むことです。抗うつ薬は乱れた神経のバランスを元に戻してうつ病を治します。最近では、副作用も少なく安心して服薬できるSNRIという新しいタイプの抗うつ薬が使われるようになっています。主治医の指示に従って薬をきちんと飲みましょう。

 

 

【20ジェネリック医薬品について
医療用医薬品のうち、最初に発売された新薬を先発品と呼びます。薬の開発は長い年月と多大な費用がかけられさまざまな試験を繰り返すことにより有効性と安全性の確認が行われます。一方、後発品と呼ばれるジェネリック医薬品は新薬の特許期間が終わった後に同じ有効成分で、同じ効き目の薬として発売される安価な薬です。
2006年4月より、医師が先発品を処方しても処方せんに「変更可」の署名があれば患者さんは薬剤師と相談の上ジェネリック医薬品を選ぶことができるようになりました。ただし、すべての薬にジェネリック医薬品があるわけではありません。また、ジェネリック医薬品の中には品質・効き目・供給面・情報提供や副作用発生時の対応などに不安の残るものもあります。
おひとりおひとりの患者様が良質でなるべく安価な薬を選ぶために、私たち薬剤師もさらに勉強していかなければなりません。

 

 

【19】介護予防って?
2006年4月から介護保険制度が大きく変わりました。
急速な高齢者の増加に伴い、制度を継続させていくために「明るく活力のある超高齢社会」を目指し、要介護状態になるのを防ぐための介護予防事業が始まります。これまでの「問題指向型」から「目標指向型」へ発想を転換。加齢とともにこれまでできていたことができなくなることでなんとなく自信を失ったり、あきらめている方に、もう一度自分なりの生活を作り上げていただこうというものです。
とはいうものの、これまで利用していた介護保険サービスが急に利用できなくなるということはありませんのでご安心下さい。不安なことがあれば、ケアマネジャーさんに相談しましょう。

 

 

【18】生活習慣病とくすり
高血圧や高脂血症などの生活習慣病は見た目は健康な人と変わらず普通の生活を送ることができます。どうして長く薬を飲んで治療をしなければならないのでしょうか?
現在、日本人の死因の約3割を心血管系疾患(心筋梗塞、狭心症、脳梗塞など)が占めており、その多くは動脈硬化性疾患をもとに発症しています。心血管系疾患は、命を取り留めたとしても生活の質(QOL)を大きく低下させてしまうため、心臓・脳・末梢などの全身に及ぶ動脈硬化を予防することが大変重要となります。肥満や高血糖、高コレステロール血症、高中性脂肪血症、高血圧…これらの危険因子が重なった状態が「メタボリックシンドローム」です。 これらは互いに合併しやすく、しかも合併することでより加速度的に動脈硬化や心筋梗塞などを引き起こすことが知られています。また、これらの病気は自覚症状がないまま密かに病状が進行し、重大な病気を引き起こしてしまいます。そうならないために、メタボリックシンドロームの初期症状ともいえる高血圧や高脂血症などを薬によってコントロールすることが大切なのです。

 

  【17】睡眠とくすり
人は年をとると寝つきが悪く眠りも浅くなり、また睡眠時間も短くなるそうです。夜に質の良い睡眠が得られないと昼間に眠気がおこり、日常生活のリズムをくずしたり昼夜逆転の悪循環に陥ったりします。また睡眠は高血圧症、高脂血症などの生活習慣病とも関わりがあることがわかっています。快適な睡眠は健康な生活に欠かせない重要なファクターです。
睡眠薬といえば、昔は自殺などに使われる怖い薬というイメージが強かったのですが、現在の睡眠薬は医師の指導のもとにきちんと使用すれば、毎日服用しても、依存性は少なく効かなくなることもなく安全であるといわれています。不眠症には、入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒などのタイプがあり、睡眠薬はそれぞれのタイプによって使い分けられます。また最近では副作用として脱力やふらつきの出にくいタイプの薬もあります。
睡眠薬を安全に使用するためには、薬を飲んだらすぐに寝ること、アルコールと一緒に飲んだり薬が効き始めるころにアルコールを飲んだりしないようにすることが大切です。睡眠薬をやめるときも勝手に中断するとかえって眠れなくなることがあります。自分に合うタイプの薬を見つけて上手に利用するために主治医とよく相談しましょう。
 

  【16】排尿障害とくすり
排泄に関する障害は、病気そのもののつらさに加え、人としての尊厳にも関わる大変デリケートな問題となります。またそのことが原因で閉じこもりや寝たきりへとつながる可能性も秘めており、介護する方の大きな負担となっていきます。
排尿障害を引き起こす薬は、抗うつ薬、精神安定剤、モルヒネ、抗コリン薬(パーキンソンの薬)等、危険因子としては@高齢A男性B前立腺肥大C脳血管障害・パーキンソン病・糖尿病などによる神経因性膀胱 などがあげられています。
下部尿路は、尿を一定時間保持する「蓄尿」と定期的な尿の排出「排出」という相反する2つの機能を持っており、薬による排尿障害も、膀胱機能障害や尿路の通過障害などによる排出障害と、頻尿や尿失禁などの症状を起こす蓄尿障害とに分けられます。「 蓄尿」と「排出」は表裏の関係で、障害の治療に用いられる薬は、同時にそれぞれ排出障害や蓄尿障害の原因になることもあります。
高齢者はたくさんの病気を抱えていることが多く、排尿障害を起こす可能性のある薬も含まれていることも珍しくありません。薬と排泄の状態に関して気になることがあったら、主治医や薬剤師に相談してみて下さい。
 

  【15】便秘とくすり
便秘は便が腸の中にとどまって出ない状態ですが、胃腸の調子や食事の量のほか、生活リズム、暑さ・寒さなどの環境因子、不安・興奮など心理的なものも原因となります。現代は食物繊維の摂取の減少、車社会による運動不足のため便秘が増加しており、特に女性は黄体ホルモンが腸管の運動を抑制して便秘を起こしやすいと言われています。
高齢者によく見られるのは、老化などのため腸管が弛緩して太くなり、腸に便が溜まっても便意が起こりにくくなる弛緩性の便秘です。薬は主として固い便に水分を増やして排便させる膨張性下剤(酸化マグネシウムなど)と腸管を刺激して便意を起こさせる刺激性下剤(センノシド、ピコスルファートなど)が使われます。また、自律神経に働きかけるものや浣腸剤などもあります。
これらの便秘薬はあくまでも補助的な手段であり、まずは病気の治療や食生活、生活習慣を改善することが大切です。
なお、咳止めのリン酸コデインや精神安定剤などによっても便秘が起こることがあるのでこれらの薬を服用するときには注意が必要です。
 

  【14】認知症とくすり
2005年4月より「痴呆」という呼び名が「認知症」と改められました。記憶障害を中心とする各種知的脳機能の低下を「認知症」といいます。認知症は病気であり、種類によっては治るものや早期に発見することで症状の進み方を遅らせることができるものもあります。現在日本にはおよそ160万人、高齢者世帯の7世帯に1人の割合で認知症のお年寄りがいるそうです。65歳以上で認知症は5〜10%、そのうちの30〜60%がアルツハイマー病といわれています。
原因はほぼ解明され治療薬の研究が着々と進んでいるそうですが、すでに軽度・中等度のアルツハイマー病の進行を抑える薬がある程度の効果をあげています。すなわち、脳での神経の伝わりをよくすることにより症状の進行を遅らせるという対症療法で、患者さんの生活の質を高めて社会生活をなるべく長く維持し、介護する方の負担を軽くすることが期待されます。
「あれ?」と思ったら、ぜひかかりつけの医師に相談しましょう。
 

  【13】薬の副作用
マスコミでもよく話題になっている副作用。薬を飲むときに一番気になるのが副作用ですね。副作用には軽いものから重いものまでさまざまな症状がありますが、一般的に、薬の有効率は60〜90%の範囲に、副作用の頻度は1桁の%の範囲に分布していることが多いようです。
副作用は、初期症状を見逃さないようにして早期発見することが大切です。そのためには、服用する薬で出やすい副作用をあらかじめ聞いておくこと、特に新しい薬を飲み始めたときは普段と変わったことがないかどうか注意深く観察すること、その症状と薬の服用との関連性を見つけることなどがポイントになります。
副作用を防ぐためには@指示通りに服用する[1]コップ1杯程度の十分な水で服用する[2]自分の判断で服薬をやめたり増減しない[3]飲み忘れてもまとめて飲まない[4]服薬の状況を医師や薬剤師に伝える(飲んでいるふりをしない)[5]他に服用している薬があれば必ず医師または薬剤師に伝える[6]不都合な症状が出たら早めに相談する。
 

  【12】おいしい?薬
良薬口に苦しと言われていますが、「苦くて飲みにくい」「粒が入れ歯に入ってしまう」「錠剤が大きくて飲み込めない」「粉がむせる」など、毎日の服薬は小児や高齢者にとっては案外大変で不満が多いようです。
最近のように慢性疾患が増えて長期に薬を飲む時代になると、飲みやすさ、味の良さは薬の大切なファクターとなってきました。今は主に小児用を中心にストロベリー味、オレンジ味などいろいろな味付けがなされています。ある統計では、将来はゼリー、プリン、ドロップ、ウエハースのような剤形が良いという回答もあったそうです。
すでにお年寄りにやさしい薬として口の中で溶ける水なしで飲める薬や、ゼリー状のグミに薬を入れて容易に服用できる新しいバリアフリーな薬(苦味や飲みにくさといった障害を取り除いた薬)が研究されているようです。でも、薬がおいしいからといって飲みすぎてはいけませんよね。
 

  【11】転倒とくすり
薬の直接的、間接的な影響で、転倒につながることがあります。薬の副作用である眠気、ふらつき、めまい、立ちくらみ、筋力低下、さらに失神、低血糖症状、パーキンソン症状などによるものです。特に睡眠薬、向精神薬、抗うつ薬、血圧降下薬、利尿薬などを服用しているときには注意が必要です。
「睡眠薬」では歩行困難、尿失禁、視覚障害など、「抗うつ薬」では手足のふるえ、ふらつきなど、「降圧薬」では起立性低血圧によるふらつきなど、また「抗ヒスタミン薬」でも眠気やふらつきなどが副作用として起こることがあり、転倒につながる薬の情報を整理しておくことが大切です。
高齢者では、加齢により薬の代謝や排泄が遅くなっているため副作用が強く現れたり、夜間排尿の回数が増えたりして転倒のリスクが増大するため、上記の症状が現れたら、早めに主治医や薬剤師に報告して十分に注意する必要があります。
 

  【10】嚥下とくすり
人間の生きる楽しみの1つ「食」を支える嚥下機能。
老化によって唾液分泌の低下、嚥下反射の遅延などがおこり、摂食・嚥下能力は低下します。
薬も、嚥下の機能に影響を及ぼすことがあります。@嚥下反射を遅延させるもの(メジャートランキライザー、マイナートランキライザー、抗けいれん薬など)A平滑筋・骨格筋の機能障害を起こすもの(抗コリン薬、三環系抗うつ薬、Ca拮抗薬など)B口腔乾燥を引き起こし、嚥下しにくくするもの(利尿薬、三環系抗うつ薬、メジャートランキライザー、抗ヒスタミン薬など)
嚥下障害が起こると誤嚥の危険が高まり、その結果肺炎(誤嚥性肺炎)になることが多くなります。食事の前に口を湿らせるなどの工夫が必要です。また、嚥下障害を治療する薬もありますので、主治医の先生にご相談下さい。
 

  【9】かかりつけ薬局と介護保険
膨大な薬の情報が飛び交う時代に、一人ひとりに処方された薬の正しい知識を持つことが大切になっています。
特にお年寄りの場合、複数の医療機関にかかって薬が処方されることが多いので、薬の重複や飲み合わせに問題がないかどうかチェックすることが大切になります。個人の薬の情報や体質などを「薬の記録」に保管して薬剤師の眼から総合的に判断した上で、気軽にご相談に応じるのが「かかりつけ薬局」です。
かかりつけ薬局では、処方箋をいったん薬局に預けて後で都合の良いときに家族や介護者が取り行ったり、寝たきりの方には自宅まで薬を届けて薬の相談に応じることもできます。この在宅での服薬指導は主治医やケアマネジャーなどから提案され、「居宅療養管理指導」という介護保険の在宅サービスの一つとして利用できることになります。
都筑区では「まちかど相談薬局」の看板を提示して、薬の相談だけでなく、行政や在宅介護支援センターなどと連携しながら、介護や福祉に関する相談の窓口となり、必要に応じて介護保険等の各種の制度や支援センターをご紹介しております。
 

  【8】どうしても飲まないといけない薬はありますか?
「それを決めるのはあなたです」が答えかしら。現在の医療は「自己決定」という考え方で行われています。医療人は患者がより良い決定ができるように、それぞれの専門性を生かし、アドバイスをさせていただきます。処方なさる先生方も必ず説明をしながらお薬をお出ししています。薬剤師は先生方の処方意図を推察しながらお薬の説明をしています。医療人には「説明責任」があるからです。「どうしても飲まないといけない薬があるか?」と思った患者さんには「無駄な薬はないのだ」と思っていただくまで、私たちは患者さんのお話を伺い、先生と連絡をとり、処方内容の確認をさせていただきたいと考えております。
 

  【7】ケアマネって何する人?
ケアマネジャーってご存知ですか?2000年4月に介護保険が始まり5年目に入りました。最近ようやく「ケアマネさん」と気軽に呼んでもらえる場面が増えてきたような気がします。高齢者の方をお家で介護するときに介護保険をスムースに利用していただくためのお手伝いをする調整役がケアマネージャーとよばれる介護支援専門員の仕事です。
ヘルパーさんを頼みたい、家族が留守のあいだショートステイを利用したい、週に1回デイケアに通いたいなど、個々のニーズに合わせて毎月ケアプランを立て、利用者さんの自立支援をお手伝いします。ケアマネジャーとうまくおつきあいすることが、介護保険を上手に利用するポイントです。
当薬局では、2名のケアマネジャーがいつでも在宅での介護のご相談に応じています。これから介護保険を利用したいという方はもちろん、まだまだお元気で今すぐに必要ないけれど介護保険のことを知っておきたいという方も、当薬局にご相談ください。
 

  【6】痛風とくすり
痛風とは、体の中の老廃物である「尿酸」の結晶が関節などにたまった結果、激しい痛みをおこす病気です。健康な人は尿酸の産生と排泄のバランスがとれていますが、尿酸が多くなって血清尿酸値が7mg/dlを超えると、高尿酸血症という状態になります。高尿酸血症は、痛風を引き起こすと同時に生活習慣病としての側面ももち、高血圧、肥満、糖尿病、高脂血症などを合併しやすく、最近では脳・心血管疾患の危険因子ではないかと注目されています。
高尿酸血症には3つのタイプがあり、タイプによって飲むお薬が違います。
(1)尿酸が排泄されにくいタイプ
排泄を促進する薬 ベンズブロマロン(ユリノーム)など
(2)尿酸が作り出されやすいタイプ
生成を抑制する薬 アロプリノール
(ザイロリック)など
(3)(1)と(2)の混合のタイプ
飲む薬は(1)か(2)のいずれかまたはその併用

治療には、食事、飲酒、運動などの生活療法、尿路管理のため飲水、ウラリット(尿アルカリ化療法)の適応、合併症の治療なども欠かせません。
 

  【5】高齢者とくすり
[1]加齢に伴う体の変化
高齢者の方は一般的に、消化器、腎臓、循環器などの機能が低下しています。そのため、薬の代謝や排泄などが遅れることがあり思いがけない副作用が現れることがあります。指示通りの用法、用量を守って使用しましょう。
[2]たくさんの薬を服用する場合
高齢になればなるほどいろいろな病気にかかりやすくなり、複数の病院を受診する機会が増えます。すでに服用している薬がある場合には、担当の医師や薬剤師に伝えていただくことが薬の重複や相互作用を避けるために重要です。また、市販の薬を購入する際にも服用している薬がある場合は薬剤師にご相談ください。
[3] 薬の飲み方がわからなくなったら
薬の服用方法や使用方法がわからなくなった場合には、薬剤師にお気軽にご相談ください。当薬局では電話等でのお問い合わせにも丁寧にお答えしております。また必要に応じて、一包化やお薬カレンダーなどのアドバイスもさせていただきます。
[4] 飲みやすい薬の剤形
最近水なしで飲める薬、つかみやすい錠剤、分割しやすい錠剤、ゼリー状の薬など、高齢者の方でも服用しやすい薬の剤形がいろいろあります。嚥下を助けてくれるオブラートゼリーなどもございます。現在服用しているお薬が飲みにくい場合には薬剤師にご相談ください。
 

  【4】「一般名」って何?
くすりには二つの名前があります。
例えば、消炎鎮痛剤にイブプロフェンという薬があります。「イブプロフェン」は一般名で「ブルフェン」が商品名です。イブプロフェンには他に「ブブロン」「ナパセチン」「セデナフェン」などの商品があります。「ブルフェン」と「ブブロン」では何が違うのでしょうか?・・・・・・・・・・製造元(メーカー)が違います。「ブルフェン」は科研が製造し、「ブブロン」は東和薬品が製造しています。また値段が異なります。「ブルフェン」は1錠6.7円ですが「ブブロン」は5.7円です。
ほとんどの処方箋には商品名が書かれています。一般名で書かれた場合は、患者さんと薬剤師が相談して、どの商品にするか決めることができます。これを「一般名処方」といいます。どうして値段が違うのか、何が違うのか?当薬局でご説明いたします。
 

  【3】子どもへの薬の飲ませ方、坐薬の使い方
薬の粉を少量の水で練って、乳児の上あごか頬に塗ってその後ぬるま湯か水を飲ませます。ミルク嫌いになると困るので、ミルクで飲ませるのは避けましょう。離乳がはじまれば、ゼリーやプリンで薬をはさみ粉を感じさせないようにして飲ませます。量が多い時(サワシリンなど)は少量の水で溶くことで量を減らせます。ある程度理解力がついてくれば、「この薬をごっくんすれば、こほんこほんが止まって、また友達と遊べるよ」ときちんと説明します。まわりのおとな達がとても心配していることを真摯に伝えると、子どもは嫌なことでもしてくれるようです。
シロップなど水薬は赤ちゃんの両頬を親指と人差し指で軽く摘むと口が開くので、そこへスポイトなどで垂らしてあげます。後味を消すため、白湯などを飲ませます。離乳が始まれば、スプーンに採り、ペロリと舐めてもらいます。
薬の持つ独特の香りや臭いを消すには、チョコレート味の評判が良いようです。バニラ、イチゴがそれに続きます。
坐薬は外紙を剥き取り、尖った方を上にして、肛門に挿入します。けっして汚い物ではないので、入れる前に少し口に含みヌルッとさせると入れやすいようです。人差し指の1関節以上を挿入してください。少ししてから、坐薬が溶けないでてきても、薬そのものは溶解して直腸より吸収されていることがあるので、あわてて2つ続けて挿入しないようにしましょう。2回目を挿入する時は必ず、主治医の指示に従います。子どもの状態や先生の考え方によって多少指示の異なる場合があります。困ったときは当薬局にご相談ください。  
 

  【2】酒とくすり
酒は百薬の長などといわれております。健康な人がほどほどに嗜むのは気分が向上し、血行も良くなり、結構なことです。でも、病気の時はいかがなものでしょうか?
酒を飲んだすぐ後(急性)には血管が拡張し代謝酵素が阻害されます。それで血圧降下剤を飲んでいる場合その効果が増強され、血圧が下がりすぎたり、良くないこと(副作用)が起こりやすくなります。代謝が阻害される物は他にもジアゼパム、ワルファリンなど数多くあります。アルコールを必要とする病気は無いので、とりあえず薬を服用している間は酒類を避けた方が安全です。
普段から酒を飲みすぎている(慢性乱用)場合、酵素は誘導され代謝が促進されます。血中での薬の濃度が普段より早く下がるので、薬の効き目が想うように現れず、病気が進展してしまったり、発作を起こしてしまう危険があります。
また普通(?)に酒と親しんでいる場合でも、糖分解の促進、糖新生の抑制があるので、糖尿病を患っている方はアルコール摂取量を制限すべきです。一方アルコールは潰瘍を誘発するので、胃腸を痛めている方や口内炎を生じている場合はやめておいてください。
ほどほどにアルコールを飲んでいるときでも、アセチルサリチル酸、イブプロフェンなどの非ステロイド性消炎鎮痛薬による胃粘膜損傷の危険があります。痛み止めを服用したら、アルコールはやめておきましょう。
(薬を)飲んだら、(酒は)飲むな。ですね。
 

  【1】薬を飲み忘れたら・・・
次ぎの薬を飲む時間が近い時は、1回飲むのをやめます。または、気が付いた時にすぐ飲んで、次ぎに飲む時間を遅らせます。
時間の目安は
1日3回飲む薬は4時間以上あけ、
1日2回飲む薬は5時間以上あけ、
1日1回飲む薬は8時間以上あけます。

けっして2回分を一度に飲まないで下さい。
血糖降下剤(ダオニール、ベイスン、アマリール等)は服用後必ず食事を摂って下さい。薬を飲んで食事を摂らないと低血糖を起こしてしまい危険です。
食後と指示があって飲み忘れ、食事をしてから2〜3時間経っていても水を多目(100ミリリットル以上)で飲んでいただければ、服用可能です。
前もって主治医の先生に飲み忘れた時の指示を頂いておけばなお安心です。
とはいえ、飲み忘れないことが原則です。